地球0年

「ねえあなた、起きて。大変よ」

「一体何だい?僕は眠いんだ。仕事の話なら後にしてくれ」

「そんなんじゃないわよ。起きて。とにかく大変なの」

「わかったわかった。起きるよ。ほら起きた。で、何が大変なんだ?」

「テレビが映らないのよ。試したけどラジオもダメ」

「それだけ?」

「まだあるわ。もう六時を回っているのにまだ新聞が来ないのよ」

「それで終わり?」

「いいえ。終いには電気がつかないのよ。」

「そういえばなんだかいつもより暗い気がするな」

「どうしましょう」

「どうしたらいいかな」