地球0年

「ねえあなた、起きて。大変よ」

「一体何だい?僕は眠いんだ。仕事の話なら後にしてくれ」

「そんなんじゃないわよ。起きて。とにかく大変なの」

「わかったわかった。起きるよ。ほら起きた。で、何が大変なんだ?」

「テレビが映らないのよ。試したけどラジオもダメ」

「それだけ?」

「まだあるわ。もう六時を回っているのにまだ新聞が来ないのよ」

「それで終わり?」

「いいえ。終いには電気がつかないのよ。」

「そういえばなんだかいつもより暗い気がするな」

「どうしましょう」

「どうしたらいいかな」

心が叫びたがってるんだ

誰がデー!ダデニ投票しても!オンナジヤオンナジヤオモテー!
ンァッ↑ハッハッハッハーwwwwwwア゛ン!!
このニこのにほんンンンッハアアアアアアアアア↑↑↑アァン!!!!!!アゥッアゥオゥ
ウア゛アアアアアアアアアアアアアーーー!!!アウアウ!コノヒホンァゥァゥ……
ア゛ー!世の中を…ウッ…ガエダイ!
高齢者問題はぁ…グズッ…
我が県のみンドゥッハッハッハッハッハアアアアァァ↑
我が県のみンゥッハー↑
我が県のみならずぅー!
ニシノミヤ…日本人の問題やないですかぁ…
命がけでッヘッヘエエェエェエエイ↑↑↑↑ア゛ァアン!!!

家族シネマ

 社会人二年目の洋子はOLの皮をかぶった産業スパイ。幾多の修羅場を潜り抜け、暗夜行路を夜が征く。

そんな彼女の唯一心休まる時が、日課のホーム・シアターなのであった。映像作品を通じて幾多の可能性に思いをはせるうち、眠ってしまった彼女が目覚めた先は、ホーム・シアターにて作中に登場した世帯そのものなのであった。

彼女の終わりなき‘‘任務‘‘が今、始まる!

祭りの場

 「祭りの場には不思議な空気が漂う。数学と同じさ。すべてが一体になっているようでいて、その実みんな自分のことしか考えちゃいない。」そんな風刺と「数列」のみが由美子の記憶だった。

 14年の眠りから目覚めた彼女が招かれた先は公安部。時効が間近に迫った下北沢連続失踪事件の重要参考人として中央省庁にて頭部に特殊な玩具を装着され、事情聴取を受ける羽目に。

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浮かんでは消える数列に追いすがり、「なつかしいにおい」を感じた矢先、一人目の犠牲者が現れるーーーー

三匹の蟹

 中学二年生のいじめられっ娘‘‘なつ‘‘は夏季休暇を利用して、祖父が所有する山に眠ると言い伝えられる不発弾を回収し、「あいつら」へ起死回生の反撃を計画する。

重機をチャーターするため売春を始めた彼女の最初の客は、全身にサングラスを鱗のように纏った男。彼は自らを「蟹」なのだと語るーーー